シグナル  america drive vol.1  大好きなクルマのお話    back to top* 


◆「まさかこの私が運転することになるとは・・・」
 のぶちゃんの免許取得奮闘?記


 日本にいた頃、“車”は好きだったけど、“免許を取ること”については全く頭になかった私。<いつも助手席でナビ担当♪
LAに来て、運転できないと生活出来ない(・・こともないんだけど。)、免許証は立派なIDだから取得すべき、ということで初めてハンドルを握
ることになった。「アクセルって・・・?」ってことからスタートした免許取得への道のり・・・ちょこっとお話しよう。笑

まず準備したのが車。アメリカは「教習所に通って取得」ではない。教えてくれるドライビングスクールはあるけれど、運転歴のある人についても
らって自分で練習、が多い。当時、彼はものすごい車に乗ってて、生まれて初めて運転する私にはとてもムリ!練習も出来ない!ってことで、
早速知人の紹介でとあるディーラーさんを訪ねることに。「うひゃ〜、免許も取れるかどうか分かんないのにいきなりもう私の車??」あ、でも
実技試験のときは、自分の車を持ち込んで受けるのでやっぱ必要か。
その日入ったばかりの掘り出し“車”を見せてもらう。3年落ちだけど、3万マイルも走ってない“アメリカ産の日本車”(コンパクトカー)。前オー
ナーも大切に乗っていたそうで状態◎。アラームの他にもロージャックシステム(盗難された場合追跡してくれる)も付いている。「これで、私も
迷子にはならないな・・・(笑)」なんて思いながら、それに決定。
筆記の方は、日系電話帳に載っていた問題集と、友人からもらった実際のテスト用紙を見ながら自分で勉強。ありがたいことに、こちらでは
日本語のテスト用紙も用意してある。(でも変な日本語で少々理解しにくかったりするけど)内容はめちゃくちゃ易しい。覚えてる問題では、

  Q.運転中、眠くなって来たら、次のことをする。
   @ スピードを下げてゆっくり運転する。 A すぐに音楽、ラジオをつけて眠気を覚ます。 B 車を止めて一休みする。

もちろん答えはB。<当たり前。笑 ほぼ満点で合格!これで1年間有効の仮免取得。しか〜し!この先が長かったのダァァ。(爆)
当時、Miracle mileという超便利&車ナシでも生活に困ることはない地域に住んでいたので、肝心な実技練習があまり進まなかったのだ。
助手席に彼が座り、手取り足取り?教えてもらいながら、アパートの敷地内をグルグルグル!って感じで。恐怖感から私の上達も遅かった。
その後、今のところへ引っ越して、やっとマジメに路上練習。笑 実技試験を受けたのは仮免有効期限前1ヶ月のこと・・・大怠け者。
このバチ?が当たったせいか結果は×。その後も速度が遅いとか、STOPサインではしっかり5秒間は止まること、(で、止まったら)長すぎる、
これじゃぁ追突される!(ほんまかいな)とか、試験官によって言うことがバラバラ。こっちは超緊張してるというのに、女性試験官の中には、助
手席に座ったとたん、化粧直しをし始めたり・・・見てないようでもチェックは厳しい!結局3回落ちて筆記から受け直し。なんてこった。笑
最近はフリーウェイでの事故も多いとかで、FWY上でのテストはなくなったそうだが、一般道(住宅街中)だけで落とされるとは・・・情けない。
「相性の悪いDMV(陸運局)はやめた方がいい!」と友達に言われ、今度は郊外にあるDMVへ。のどかな街並みをサクッと運転。試験官も
優しい♪合格後、なかなか届かないとも言われている免許証も、2週間足らずで送られてきた。仕事も早い!車のことでは何かとお世話に
DMV、うちはそれ以来ずっとここに行っている。(すっかり好印象♪笑) いっつもガラガラにすいてるし、待たされることもないしね。
・・・ってことで、免許取得にかかった費用は、$12×2(笑)で、$24。今思えば、くだらないことで落とされたこともいい勉強になってるかも・・・
いや、運転にくだらないことはない!運転技術についても彼からみっちり仕込まれた。彼はお兄さん(義兄)、お兄さんはお父さん(義父)から
仕込まれたそうだ。そのお陰もあって今のところ、無事故無違反!<昨年は渋滞中のFWYで追突されたけど。涙
常に安全運転、楽しくドライブ!これが私のモットー♪ 今では運転出来るようになって本当によかったと思ってる。



◆「たくさんの思い出をありがとう!」
 シボレーのクラシック・カプリス

 
 さて!↑にあった、“当時、彼が乗っていたものすごい車”がこちら↓。
ものすごい、っていうのは大きさのこと。とにかくデカい!笑 でもその分?たくさんの思い出をくれた車なのだ。
トランク、開いてますこれがカプリスの顔! 1981 Chevy Classic Caprice
 この形・・・なんかどこかで見たことない??
そう、ちょっと前までアメリカでポリスのパトカーやタクシーの車として使われていたのと同型。80年代の映画なんかにもよく登場してるよね。アメ
車シボレー(愛称:シェビー)のクラシック・カプリス。81年式、ネイビー、AT、5.0L、2ドアなので一応クーぺ。笑 東海岸に住んでいた友人が
乗っていた車で、日本帰国前にこれで大陸横断し(途中から彼も合流し、2人でドライブ旅行!)、LA到着後、売っておいてくれと頼まれた
のを彼が購入。<当時乗っていた彼の車が故障したため。笑 既にエアコンが壊れていたり、ギア表示も常に「P」になったまま・・・などの難あ
りだったけど、さすが頑丈なアメ車、本当によく走った!
 ボンネットもこの通りデカけりゃ、トランクも人間が3人くらい寝られる?ほどの広さ。笑 そして大容量の6人乗り。前席はベンチシートなの
で、3人並んで乗れる!ラグジュアリーカーだけあって、シートもクロス張りだけどフッカフカ♪で乗り心地も最高。とにかく、“でっかいアメリカ”
を感じさせる車だったなぁ。日本から遊びに来た友達や家族、親戚にも大人気で(&珍しがって)、皆がこの車に乗りたがった。<私の運転は
やっぱり怖かったのかっ!(爆) カプリスと並んでいっぱい記念写真も撮ってあげたよね、そういえば・・・。
 こういう古い車って、本当に造りがしっかりしてる。鉄のかたまり!って感じ。前後のバンパーもこの通りで、少々ゴツンとやられても凹むことは
ない。路駐も怖くない。また笑っちゃうのが夜のフリーウェイでかっ飛ばすと威圧感?があるのか、ポリスと間違えられるのか、他の車が避けてく
れたそうだ。確かにこんな車が接近して来たらちょっと怖いかもね・・ で、逆に目立つので、ちょっとでもスピード違反するとすぐに捕まる。(爆)
「他の車だってこのくらいで走っているのに、止められるんだよなぁ・・・」(本人談)
 また、乗ってるのが彼、っていうのもアンバランス?なようで、「すげー車に乗ってんなぁ!」なんて驚かれることもあった。やっぱり大っきなアメリ
カ人や、陽気なメキシカンのおっちゃん・・・ってイメージなんだろうか。
 丈夫とはいえ、突然動かなくなったり調子悪くなったりと、とにかく“気まぐれ”な車。でもなぜか憎めないんだよね、これが!燃費だってめちゃ
くちゃ悪いのに、なぜか愛しい。そして、これまで彼が乗り継いで来た車の中で、一番長く走ったのがこのカプリスだった♪ 東海岸時代はNY
やカナダへも旅したカプリス♪ 一体どれくらい走ってるんだろう?と気になるところなのだが、走行メーターも壊れてて、超ローマイル表示。笑
 そんなある日、またいつもの“気まぐれ”でいきなり動かなくなってしまった。もうダメかもしれない・・・ ちょうど帰国する友達が車を売りに出そ
うとしていたので、カプリスをメカニックに預け、その車を譲り受けることになった。その後2回ほどお見舞いに行ってみたけど、修理工場の片隅
にポツンと(いや、ドカーンと?)置いてあって・・・ すっかり元気がなくなってるように見えた。涙  巨大トランクをストレージ代わりに使っていた
ので(笑)荷物をまとめながら、ホントに廃車になっちゃうの??と思っていたら・・・ 「カプリス、また息を吹き返したらしいよ!」との知らせが!
さっすがカプリス!! そして、修理工場を訪れたメキシカン(おっちゃん?)が引き取ってくれたらしい♪ よかった!嬉しい!!きっとこのLA
のどこかでまた元気よく走ってるんだろうな。頑張れカプリス! そして、たくさんの楽しい思い出、ありがとう!

↑写真はアメリカ横断を終えたばかりのカプリス。友人と3人がかりで洗車し、ピカピカになって帰ってきたところをパチリ。(1996年初夏)
 私はこの白わっか?がついたタイヤがなぜかお気に入りだったなぁ。大きいドアはめちゃくちゃ重く、いつも足で閉めてました。(爆)
 あ、私もちょこっとだけ運転したことあるんだよ!迫力あった〜 この写真の場所が、Miracle mileのアパート敷地内。
2001-9
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